一番最近完成したプラモデルをここで紹介。「新作情報」になっていますが、新製品情報のことではありません。基本的に毎月1個づつ作成していますので、それに合わせて月初めに更新します。過去に制作したプラモデルは「戦車図鑑」に収録されていますので、興味のある方は、そちらも合わせてご覧下さい。

クルセイダー巡航戦車 (イギリス)
巡航戦車は「C」から始まるイギリスにゆかりのある単語にするという伝統を守り、十字軍戦士からクルセイダーと名づけられています。
当時カヴェナンター巡航戦車を開発していたイギリス軍でしたが、カヴェナンター巡航戦車は戦力外の戦車になるだろうと予測し、保険をかける意味でクルセイダー巡航戦車も同時開発。カヴェナンター巡航戦車は予想通りにトラブルが続出し採用は見送りになり、クルセイダー巡航戦車が正式採用されました。
イギリス軍参謀本部が、7.92mmベサ重機関銃を装備した銃塔を要求。とって付けたような銃塔は運転席の左側に配置。プラモデルの写真を見てね。銃塔にも兵士が必要なので定員は5名。ただ、とって付けたような銃搭で、換気装置が無く、熱と発射ガスがこもるため銃搭内の兵士は辛かったらしく、評判は最悪、実戦では撤去されることもあったようです。
Mk.IIからは銃塔は最初から撤去されてしまい、定員は1名減って4人乗り。
さらに、Mk.IIIでは主砲の2ポンド砲がドイツ軍の戦車相手では力不足なので6ポンド(57mm)砲に変更。砲が大きくなっても砲塔そのものの大きさは変わらず定員が1名減ります。結果、運転手1名、砲に2名の3人乗りになりました。戦車長が装填手(弾を入れる人)も兼任。もちろん装填手を戦車長が兼任と言えば聞こえがいいですけど、実際は兼任は不可能ですから、戦車長不在になってしまうので大幅な戦力ダウンです。
クルセイダー巡航戦車は1941年の北アフリカにてバトルアクス作戦でデビュー。カヴェナンター巡航戦車より実用的と判断されて生産されたクルセイダー巡航戦車ですが、クルセイダー巡航戦車も故障が多く、半数くらいはまともに動かなかったみたいです。とはいうものの、当時の巡航戦車では唯一使い物になる戦力ですから、アメリカからレンドリース法でシャーマン戦車を支給されるまではイギリス軍の主力戦力でした。
今回のプラモはイタレリのクルセイダーMk.IIを作成。Mk.IIの初期生産品以降は銃塔は工場出荷時で撤去されていますから、極初期型のMk.IIをモデル化したと言いたいんでしょうか。そんな隙間なバージョンをモデル化しなくても、最初からMk.Iをモデル化するのがセオリーなんじゃないの?とか思いますが、そこはイタレリのこだわりがあったのでしょう。
プラモの完成写真を見るとわかりやすいですが砲等の前、銃塔の右横に箱がありますよね。運転席です。ココ弱点です。狙ってくださいって主張しすぎですよねー。イギリスの戦車ってブラボーすぎです。
